
“詐欺にあう”というと騙されてお金を失うイメージですが、実際に失って辛いのはお金や資産ではないんです。
昔のことですが、私の黒歴史の一つに『信頼していた人達に200万円を騙し取られた』というのがあります。
人に騙されて失う大切なもの、それはお金では買いもどせないものです。
信じていた人と連絡がいきなり取れなくなる不気味さ、騙されたとわかったときの衝撃、搾取する相手と見くだされていた惨めさ…
家族や友達から説教されたり軽蔑されたりする辛さ悲しさ、人間不信と生きることへの不安、自分の判断に自信が持てない…
詐欺にあった人は、人としての自信や心のやすらぎも、お金と一緒になくすんですよね。

まっすぐで正直なことは日本人にとって美徳だけど、そこは嘘つきやずるい人間に利用される弱点になるんです。
最後に自分を守れるのはいつだって自分、私みたいに騙されたりしないように、気を付けてくださいね。

Contents
詐欺にあう人や騙される人が失う、お金よりも大切なもの

騙された辛い経験
まだ若かった頃の話ですが、すごく信頼していた人達に200万円ものお金を持ち逃げされたんです。
当時の私にとって大金だったし、なるべく思いだしたくない辛い悲しい記憶です。
外出したり、お食事したり、何度も会って一緒に楽しい時間をすごした人が詐欺師だった…
すごく不気味で、悲しい経験でした。
まっすぐに相手を信じてた人ほど深く傷つくから、絶望して生きる気力もなくなって『消えたい…』とか私は考えてました。
あの頃は、人を信じないことは人として清さがないような気がしてました。
だから相手の話や態度に『おかしい』と感じても、人を疑うことになんとなく罪悪感があったし、『大丈夫、大丈夫』って自分に思いこませてました。
でも…
自分のこと守りたかったら簡単に他人を信じてはいけないし、それは防御として当たり前のことなんです。

『騙されないように…』って思いながら話を聞く、疑うことに罪悪感や嫌悪感をもつ必要はないんですよ。
人から聞く話も人との関係にも、疑問を感じることは悪いことではないし、警戒っていくらしたってかまわないと思います。

貸したお金が返ってこないことは他にもあったけど、“信頼していた人”に騙されたときはかなりのダメージでした。

アメリカの教育やインターナショナルスクールでは、クリティカル・シンキング(批判的思考)は常識です。
批判的思考というのは『物事を見えているままではなく、多方向からとらえて本質を見ぬく考えかた』です。
日本人はまっすぐで優しい人が多いからとりあえず疑って考える批判的思考を習慣にしても良いくらいです。
お金を失って辛かったのは勿論ですが、本当に辛かったのは、自分の判断に自信がなくなったことです。
頑張ろうという気力も、しばらく湧いてきませんでしたから。

ずるい人間や嘘つきに騙されたくなかったら、疑うことを習慣にしましょう。
自分の利益や目的のために平気で人を騙せる人間って、温厚で親切で信頼できそうな善人としてターゲットに近づいてきます。
私のお金を持ち逃げしたのも、とても親切で優しい人達でしたよ。
世の中を生きることにも人を見ぬくのにも経験不足で、当時はその詐欺師をすっかり妄信していましたね。
『おかしいな…』って感じても、信頼している人を疑う自分に嫌悪感ありましたから。
おすすめの本

どうして操られてしまうのか、なぜそんなことが起きるのか、詐欺の手法と騙されてしまう人の心理が理解できる内容です。
💠『なぜ、人は操られ支配されるのか』詳しくはこちらから。

“自分は騙されない大丈夫”と思っている人ほど、どうして騙されるのかその心理も解説されています。
自己防衛の参考になりますよ。
💠『だまされた! :「だましのプロ」 の心理戦術を見抜く本』詳しくはこちらから。
詐欺にあった辛い気持ちがわからないから、騙された人に周りは何とでも言う

200万円、細かい経緯は省略しますが、詐欺師はバレないように巧妙なやりかたで私からお金を引きだしました。
「困ったことになって、来週すぐに返すから一時的にお金を貸してほしい。」 お金を貸してすこししてから、お金は全額きちんと返金されました。
そしてまた「困っているから貸してほしい。」 頼まれて貸すと、次の返金は7割とかになります。
徐々に返済されるお金が減って、貸しているお金の額は増えていきました。

仕事や人間関係の相談にものってくれて、励ましてくれる人でした。
あなたが一番信頼している人が、あなたのお金を盗むところを想像してみてください…。

最終的にお金は約束の日までに返ってこなくて、連絡が取れなくなって、そのまま持ち逃げされました。
信頼していた人に騙されるって、かなりきますよ…。
「そんな人の話を信じるなんて、どうかしている。」 そう思いますよね? 実際そうも言われたし。
でも、詐欺被害を経験していない人は、いくらでも何とでも言えちゃうんですよね。
バレないようにお金を騙し取れるから詐欺師なんです。
口がうまいのもあるけど『金を取る相手』として見くだされているから、作りばなしを平気でして心をゆさぶってくるわけです。
それだけ私は彼らをとても信頼していました。
それに…
大切な人が困っていたら、誰だって手助けしたくなりますよね。
人を騙して平気でいられる詐欺師、一見すると温厚で信頼できる雰囲気の善人なんです。
ニコニコと朗らかで温厚な人、困っているときに相談にのってくれて “そうだね” と寄り添ってくれた人でしたよ。
ときどき食事をご馳走してくれて、私のこと考えて選んだというプレゼントももらいました。
まあでも… それ全部私のお金だったんですけどね。
詐欺にはあわない騙されない、自分は大丈夫って自信がある人もいるでしょう。
『そんなの当たり前のことだよ』と思っているから、騙されない自信がある人は家族が騙されることが想像できないんですよね。
自分は騙されないと自信がある人は、家族や友人知人に注意喚起しましょう!
◉ 振り込め詐欺の被害にあった人も、身内の人の注意喚起があったら絶対に結果はちがったはずです。
騙されるのは、詐欺師が信用できる人を上手に演じるから

お金を騙し取る詐欺師は、信頼できそうな人を上手に演じます。
あなたを助けてくれる先生や先輩、人格者、心のかよった親友、優しい彼氏や彼女を演じています。
演じているだけなので、あなたが生きる気力を失うようなことになっても、知ったことじゃないし心も痛まないんです。

『親友として約束は必ず守る』という意味ない言葉、お金を貸しましたという証明の公正証書だけがのこって、その友達一家はいなくなってしまいました。
お金をだまし取った父の友達、笑顔の素敵な優しいおじさんでしたよ。

病気のときに看病のために通ってくれた誠実なその人と結婚する予定でした。
自営業をしていて、金策に困るたびに『正念場なのでお金を貸してほしい』と頼みこまれて、貸したお金は増えていきました。
『仕事で忙しい』と会う時間が減っていって、あるとき連絡が取れなくなりました。

信頼できる良い人を演じるのが上手い人達だったんです。
ちょっと性質は違いますが、楽して稼げる話や儲け話、高利回りの投資の詐欺話も、お金を出してしまう人が世の中には本当に多いですよね。
敏腕な経営者、負け知らずの投資家、稼げる話を紹介してくれる人、信頼できそうな権威のある人を詐欺師は上手に演じているんです。
騙されないために、お金の話は情報の出所と目的を考える

信頼している友人や知人にお金を貸したりする場合、その前に考えてみてください。
ほとんどの場合、お金って労働の対価として得られたもので、誰にとっても非常に価値のあるものですよね。
誰にとっても大切なお金を『貸して欲しい』と簡単に人に頼めるのは、その人に切羽詰まってしまうそれなりの理由があるからです。
金融機関で借り入れ出来ない人にお金を貸しても、返済は期待できません。
どうしても貸さないとならないのだったら、切羽詰まっているのはどうしてかよく見極めてから貸すかどうか考えましょう。
もちろん、お金は戻らないことを覚悟の上で、ですよ。

私生活が上手くいってないときに知り合った人が詐欺師だった感じです。
騙されて、人生はさらに厳しいものになりましたね。

善良な普通の人に見えるので『この人怪しい、詐欺師かも』なんて、まず思わないんですよ。
楽してお金が増える・稼げる・儲かる話、これに引っかからない為に覚えておいてください。
簡単に儲けられる話も楽して稼げる話も、絶対に他人からは聞こえてきません。
話が本当だとしたら、絶対に漏らしません。
お金がからむ話は『怪しいかも』『騙そうとしている』くらいに思って話を聞いておくと、間違うことがありません。

お金の話は『情報の出所、目的』を考えると矛盾に気付ける
まず、お金を増やす話を持ってきた相手がどんな日常をおくっているのか、何をしてご飯を食べているのか、よく観察してください。
自分がその人にお金をわたす理由と目的は何か考える。 儲かる増えるという話の裏は取れるのか。
経営されている会社名、投資話の内容、信頼性を確認するためにお金を出す前に必ず検索する
会社名、会社所在地、経営陣、その他、実在するものならば、インターネット上で何かしらの情報が得られるはずです。
身内や親しい友人、その業界に詳しい人に意見を求める
勢いと自分の思い込みで動くことは危険なので、お金を出す前に誰かにアドバイスをもらいしましょう。
『怪しい、やめた方がいい』と止められたら、そう言われる理由があるんです。
詐欺被害にあったら、どう気持ちを立て直すか

被害届を出せるように証拠を集める
警察への被害届、国民生活センター、消費者センター、どこに話を持っていくのにしても、時系列で説明できるようにノートに書き出します。
そして被害届を出すために証拠も集めましょう。
保険でカバーできるという場合にも証拠があれば話が早いです。
泣き寝いりは、ずるい人間の思うツボです。 きっちり追いかけましょう。
まずは、国民生活センターと警察署の相談窓口に連絡しましょう。
消費者ホットライン(全国統一番号):国民生活センター ホームページ
警察に対する相談は、警察相談専用電話 #9110へ:政府広報オンライン ホームページ
#9110に電話をかけると管轄する一番近い警察の相談窓口につながります。
騙された人の辛い気持ちもわからずに、お説教やあざけりをする人っているんです。
被害者を責めてなにか先に進むわけでもないのに、周りにいるのは責める人…
詐欺にあった人が財産を失って生きる気力まで失うのは、このアドバイスと称したお説教やあざけりの言葉を周りからあびせられるからです。
冷たいことを言う人がいたとしても、気にしないでください。

詐欺被害の経験をしていない人は、なんとでも言えちゃうんですよね。

ただでさえ辛いのに、これでは行き場がなくなってしまいます…。
自分が弱っているときには、周りの人がどういう態度だったのか、よく観察して覚えておきましょう。
落ち込んで何もかも嫌になったときに慰めてくれた友人達、私は忘れないでずっと覚えています。
あの時は『もう終わりだ』と思っていましたが、今は私もそれなりに幸せに暮らしています。
もしも詐欺被害にあったとしても、絶対にやりなおせるし、幸せにだってなれます。 大丈夫です。
くやしさ悲しさ惨めさ、傷ついた悲しい気持ちをわすれないで、また頑張れば良いんです。

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幸せになるために覚えていてほしいこと
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